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ER-4B&ER-6&SE420を比較してみる [レビュー]

 ということでER-4Bとそのほかのイヤホンの比較です。ER-4SとSE530とER-6iであれば極めて普遍的な比較になる気がしますが、すべてちょっとずつずれてER-4BとSE420とER-6となっています。参考になりますかね?とか言ってますがやってみました。


今回のレビューでは再生機器はHD30GB9、イヤーチップはER-4B、SE420はSHUREの弾丸Mサイズ、ER-6はデフォルトの2段フランジです。とりあえず不等号を使っていますがかなり主観が入っています。3つの比較はかなり正確さを欠いてしまう気がします。ということで質問などがあればどんどんお願いします。答えられる範囲内で頑張ります。それではスタート。




・低域の量
SE420>ER-6>ER-4B
量感はSE420が他の2つに比べて圧倒的に多いです。ER-6とER-4Bでは、ER-6のほうが低音は多く、ER-4Bは重低音が多いです。なので曲によって低音の量の感じ方が変わるかと思います。


・低域の質
SE420>ER-4B>ER-6
音の沈み込みならSE420、締りの良さならER-4Bです。細部の表現だとER-4Bのほうが上手なのですが、低いところの表現がいまいちです。そういうところはSE420に譲ります。ER-6はこの2つと比べると雑に感じます。ER-6はポンポンした感じがどうしても出てしまい、落ち着きが足りないです。


・中域の量
ER-4B>ER-6>SE420
SE420はしっかりと低音を出しているので、ほかの2つよりは下になっています。埋もれている、というわけではなく単純に他の2つが低音が少ないためはっきりと聞こえているだけです。ER-4BとER-6では、ER-6のほうが全体的にみるとかまぼこなんですが、押し出し感などの違いからER-4Bのほうがよりはっきりと聞こえました。



・高域の量
ER-4B>ER-6>SE420
ER-4Bが頭一つ抜けています。ER-6も一般的に見れば高域はしっかりと出ているほうだと思うのですが、ER-4Bはそれのさらに上をいっています。イコライザで高域を持ち上げてもなかなか耳で変化を感じられない、と言えばどんな感じかある程度想像ができるかと思います。


・高域の質
ER-4B>SE420>ER-6
ER-4Bは繊細かつきれいに上まで伸びています。鮮やかはそこそこですがかなり明るいのでギュンギュンなります。どんなに音の数が増えてもごちゃごちゃならず分離して鳴らしきってくれます。SE420は伸びは普通ですが抜けが微妙に悪いです。しかしながら表現のきれいさはなかなかで、ER-4Bには劣りますが、音数が増えても頑張ってくれます。ER-6はほかの2つと比べると伸びは悪くはないんですが、表現の粗さ、分離の悪さが目につきます。音数が増えると破綻するのが若干早く感じられます。安っぽい感じがする、というときが結構あります。値段を考えると仕方ない気がしますけどね。 


・ボーカル表現
ER-4B>SE420>ER-6
順位はつけてみましたが、正直なところ好みであっさりと変わります。自分の好みだとER-4Bが1位だったのでそうしたのですが、ボーカルに力強さ、しっとり感、艶っぽさを求めるならSE420です。繊細さ、抜けの良さある種のリアルさを求めるのであればER-4Bです。ER-4BとER-6は傾向が似ていて、ER-4Bのほうが圧倒的に表現がうまいのでER-6は比較してしまうと辛いです。ER-4BとER-6を比べると抜けの良さ、細かいニュアンスの表現が大きく違います。


・音の鮮やかさ
SE420>ER-4B>ER-6
ER-4BとSE420だと、ER-4Bは元の音をかなり明るくして鮮やかさはそれほど足さない、SE420は元の明るさに近いまま華やかさを足した、と感じます。華やかな方向に作った感じが強いのはSE420で、ER-4Bは明るく作った上で鮮やかに聞こえる、とも言えます。華やかなSE420、鮮やかなER-4Bというと個人的にはしっくりきます。ER-6はこの中だともっとも作った感じが少ないです。おそらく元の音に一番忠実ではないかと思います。


・音場の広さ、明確さ
SE420>ER-4B>ER-6
上下左右前後、どの広さをとってもSE420がひと回りほど広いです。ER-4B、ER-6ともに頭内への定位感が気になります。ER-4Bの立体感も悪くはないですが、絶対的な広さがSE420と比べて劣ります。代わりにER-4Bは強烈な定位の良さがあります。クラシックだと頭の中に演奏者が並ぶ、なんて表現がされることがありますが、まさしくそんな感じです。ER-6はそこそこかっちり、気にならないほどの定位感。ということで気軽に使うにはむしろ楽かと思います。


・分解能
ER-4B>SE420>ER-6
ER-4Bの圧勝です。SE420は比べるともやもやした感じがあります。ER-4Bが分離しているように聞こえやすい、というのもあるかと思います。ER-6は価格帯が違うのでしょうがないかと。ER-4Bは聞こえすぎていや、という人もいるかもしれません。


・装着感、使用感
かなりチップに依存します。装着感はSE420が最もよいかと。ER-4B、ER-6のフランジチップはやはりなかなかつらいです。SE420はタッチノイズ、安定感など実際に使うときに非常に楽です。ER-6はケーブルのタッチノイズはクリップで抑えられるので意外と悪くないです。ER-4Bはケーブルのタッチノイズがかなりひどく、クリップでうまくとめてなんとか、という感じです。どこまで気にするか、で変わってくると思います。


・聴き疲れ
ER-4B>ER-6>SE420
聴いての通りです。長時間聞くならSE420がまったりと聞けてよいかと思います。





 とこんな感じです。ER-4BとSE420はキャラクターが全く違うので基本的には使い分けができるかと思います。ただどちらかは合わない、という人が多くなると思います。自分の場合は基本的にはER-4B、気が向いたらSE420となっています。自分がどのジャンルをよく聴くか、それをよく考えて購入してもらいたいと思います。



 まとめ:UEも買うべき。迷ったら全部買うべし。正直なところ試聴してみてもすべてのジャンルを聞けるとは限らないのでがんばって全部買えばいいと思います。比較をやったのになんでその結論、ってなりますが気にしないでください。では。
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