HD380PRO レビュー(暫定版) [レビュー]
ということでeイヤホンの売り上げだと売れてるはずなのに感想やレビューの上がってこないHD380PROのレビューです。鳴らしこんだ時間は100時間ほどで音は大きく変わることはないと思いますが、いつもは1ヶ月くらい使用してからのレビューなので暫定版としておきます。正直なところ機器のエージングより耳のエージングに必要な時間な気もしますが・・・。ということでレビューを。
全体のバランスは低音より。
低音域:量は中音域より若干多い。下までしっかりと伸びていて、重低音の少し上が目立つ。ゆるさが若干目立ち、キレも良くない。低域の見晴らしが悪い。
中音域:量はそこそこ。質感は柔らかい。押し出し感がしっかりとある。中域から高域にかけて人工的な質感をかなり感じる。それについては後述。
高音域:量は少ない。伸びもそこまでないように感じる。質感としてはなめらかで線がやや太め。シャリつくことはなく、柔らかい音で刺さる音は出さない。
音場の広さ・明確さ:上下、左右が広め。ハウジングいっぱいいっぱいに広がっている感じ。定位ははっきりとしている。上下の立体感もしっかりとあり、音場感は優秀と感じる。
装着感・音漏れ:装着感は側圧が強いが意外と快適。ただ長時間つけると確実に蒸れる。遮音性、音漏れはヘッドホンとしてはかなり優秀。遮音性は国産カナル以上ER系統以下。音漏れはハウジングが大きいのでそこから聞こえるが、音量を上げすぎなければ大丈夫かと。
その他:音の分離は価格ほどのものはない。全体的に薄くベールがかかっているように感じるせいかと。付属のケースが結構しっかりとしている。
ここで自分が感じる中高域の違和感について。とくに中域がかなり人工的だと感じます。DJ1PROが人工的な音とよく言われますが、それとかなり近いです。DJ1PROから明るさ、鮮やかさを抜けばおそらくかなり似た音になるかと。この人工的な感じと高域の少なさ、鮮やかさの無さからボーカルの表現がかなり残念なことになります。ボーカルの表情が出ず、抜けも悪い。低い声のボーカルでさえも違和感を感じるので、ボーカル物は正直ほかの機種を使うべきかと。
合うジャンルはジャズ、クラシック。楽器としてはピアノが妙にしっくりと来ます。ボーカルが入っていない曲ならそこそこはいけるかと思いますが、鮮やかさがほとんど感じられないのをどうとるかで評価は変わってくるかと思います。個人的には生楽器はあまり良いとは感じられませんでした。
スタジオモニター用としてはどうなんでしょう。色付けはあまり感じないのですが表情を出してくれません。ハウジングの響きが結構乗っているのが原因かもしれません。自分としてはジャズ専用になりそうです。価格がもうちょっと下がってくれればお勧めできるのですが、今の価格だとちょっと微妙です。
なんて書いては見ましたが、この低評価も一つ上のクラスのヘッドホンに耳が慣れたから、という可能性を否定できないです。普通に使うのであれば必要十分な能力を有していると思います。一つ言えるのは中域の人工的な感じがかなりの違和感を感じさせている、ということでしょうか。
こんな感じです。やっぱり自分の好みでありそうなSA5000やW1000に手を出すべきだろうか・・・。では。
※7/3正式版アップしました。リンクはこちら
全体のバランスは低音より。
低音域:量は中音域より若干多い。下までしっかりと伸びていて、重低音の少し上が目立つ。ゆるさが若干目立ち、キレも良くない。低域の見晴らしが悪い。
中音域:量はそこそこ。質感は柔らかい。押し出し感がしっかりとある。中域から高域にかけて人工的な質感をかなり感じる。それについては後述。
高音域:量は少ない。伸びもそこまでないように感じる。質感としてはなめらかで線がやや太め。シャリつくことはなく、柔らかい音で刺さる音は出さない。
音場の広さ・明確さ:上下、左右が広め。ハウジングいっぱいいっぱいに広がっている感じ。定位ははっきりとしている。上下の立体感もしっかりとあり、音場感は優秀と感じる。
装着感・音漏れ:装着感は側圧が強いが意外と快適。ただ長時間つけると確実に蒸れる。遮音性、音漏れはヘッドホンとしてはかなり優秀。遮音性は国産カナル以上ER系統以下。音漏れはハウジングが大きいのでそこから聞こえるが、音量を上げすぎなければ大丈夫かと。
その他:音の分離は価格ほどのものはない。全体的に薄くベールがかかっているように感じるせいかと。付属のケースが結構しっかりとしている。
ここで自分が感じる中高域の違和感について。とくに中域がかなり人工的だと感じます。DJ1PROが人工的な音とよく言われますが、それとかなり近いです。DJ1PROから明るさ、鮮やかさを抜けばおそらくかなり似た音になるかと。この人工的な感じと高域の少なさ、鮮やかさの無さからボーカルの表現がかなり残念なことになります。ボーカルの表情が出ず、抜けも悪い。低い声のボーカルでさえも違和感を感じるので、ボーカル物は正直ほかの機種を使うべきかと。
合うジャンルはジャズ、クラシック。楽器としてはピアノが妙にしっくりと来ます。ボーカルが入っていない曲ならそこそこはいけるかと思いますが、鮮やかさがほとんど感じられないのをどうとるかで評価は変わってくるかと思います。個人的には生楽器はあまり良いとは感じられませんでした。
スタジオモニター用としてはどうなんでしょう。色付けはあまり感じないのですが表情を出してくれません。ハウジングの響きが結構乗っているのが原因かもしれません。自分としてはジャズ専用になりそうです。価格がもうちょっと下がってくれればお勧めできるのですが、今の価格だとちょっと微妙です。
なんて書いては見ましたが、この低評価も一つ上のクラスのヘッドホンに耳が慣れたから、という可能性を否定できないです。普通に使うのであれば必要十分な能力を有していると思います。一つ言えるのは中域の人工的な感じがかなりの違和感を感じさせている、ということでしょうか。
こんな感じです。やっぱり自分の好みでありそうなSA5000やW1000に手を出すべきだろうか・・・。では。
※7/3正式版アップしました。リンクはこちら
2009-05-19 23:43
nice!(1)
コメント(1)
トラックバック(0)
>>ab-ovoさん、niceありがとうございます
by お米2号 (2009-05-30 19:14)